スタンウェイ・・・・音楽家

いろいろなご縁で、今度は海外で活躍中の音楽家のS様の自宅を作る事になりました

今はフランスと日本を一年の内に半分くらいづつ生活しているそうで、フランスの住まいは18世紀に建ったアパートメントだそうです。
やはり、自宅は自然素材の本物であるべきと言う信念で弊社に決めたとの事で、完成した図面を随分と弊社の仕様に設計変更して貰いました。・・・随分とラフォーリアが役に立ちました。

今年の後半は日本での講演で各地を廻るそうで、12月には天王洲アイルでの歌劇が予定されているとの事・・・・今年は初めてオペラを聴く事になりそうです・・因みにS様はピアノ奏者であり、オペラの指揮者であるそうです。

スタンウェイ・・・・音楽家_c0038611_1758426.jpg

話の中で、日本の文化について話題が及びました・・・・やはり日本刀こそ日本の文化・・・・伝統ある「たたら製鉄」こそ日本の誇れる文化であり、江戸時代にはオランダ商船がイギリスの鉄より日本の鉄を求めて買い付けに来ていた・・・・明治に入って30年足らずで近代国家に追いついた最大のルーツは鉄の文化があったから・・・こんな話に盛り上がりました。
  
 やはり、ヨーロッパで生活していると日本の文化について聞かれるそうで、日本の教育で教えない日本人の誇れる文化を知らない事は、大変残念だとする事に共感致しました。

そこで、S様の楽器に話が及びました・・・ピアノと言えば、スタンウェイであります。
お話によると、100年くらい前のものが鉄の響きもよく、また木材も最高の質であるそうで、コンサート用のグランドは2000万くらいするとの事でありました。

ややもすると、日本のたたら鉄が使われていたりするかも?・・・・しかし焼き入れた古代の金具が現代のものより勝るのは、楽器の世界でも同じでありました。



素晴らしい施主にお会い出来ることのご縁に感謝いたします・・・もっともっと活躍してメジャーになって貰い、彼の自宅は我社で建てたと自慢したいもんであります・・・・。
by sakumans1 | 2005-09-01 18:37 | 音楽家の家